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・なので他愛ないところを抜き出しました
・サンプルは全年齢
・本はR−18
・サークルはゆきさ
・さわりっこ→きもちいー→当然のっかる真田
・さわりっこ→きもちいー→そんなんまったく聞いてないですけど!? 佐助
・佐助に下になる予定はない
・真田にもない
・やー、ひじょうに残念です
・のっかり
・的な話
・エロ部分は現年齢くらい
・それ以外はちん毛生えてないくらいとか
・が相変わらずてきとうに交差します
・あとカップリングとかには関係ないけど、世話役の女中さち一家を捏造
・てきとうに確認してください
・18歳以下には売りません買えません触れません
・よろしくまんじゅう
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夕方、ふらふらと佐助が出かけていく。
「どこへ行くのだ」
庭を横切る影に問う。
「えー」
いいとこー、とだけ答えて、影は裏木戸をくぐる。
「旦那はいい子でお留守番しててくださーい」
白い手をひらひらと振る。
「いってきまーす」
忍のしぐさに、なんとなく小馬鹿にした雰囲気を感じて、幸村はむかっ腹を立てた。
「なにをう」
何がいい子だ。帯に挟んだ根付が光っている。あれは佐助の気に入りの水晶だ。あんなのを着けて行くなんて、どう考えてもよくない匂いがする。
「おまえ、こっそりいかがわしいことをしに行くのだな!」
「なっ」
「知っているぞ! そんな感じがする!」
縁側から叫ぶと、一枚の墨塗りのようになってしまった忍が言い返した。
「誰がいかがわしいっての! おれさまほど清らかな忍がいるかよ! 旦那の破廉恥! ばか! 破廉恥って言う方が破廉恥! どこに行こうとおれさまの勝手でしょ! ばか!」
「さちに言いつけるからな!」
夕闇の中で、佐助がぶううっと膨れ上がった。
「破廉恥破廉恥うるせえな。ばか! んなもんちん毛生えてから言え!」
「なっ」
「ばか!」
ばかあほと言いたい放題に言って、佐助は築地塀の向こうからひょいと上半身を覗かせた。にやあっと白目がいやな色に光った。
「あんたこの前馬方のやつと言い合いしてたでしょ」
「な、なぜ知っている……」
「おれさま何でも知ってるもん」
腕組みの上で忍の顔が笑う。人の背より高いところに上半身だけ見せて、佐助はなにか夕方の化け物のようだ。
「そん時おれさま聞いたんだけどさーあ」
いやな予感がした。
「――あんた、生えてんだって?」
「わーっ!」
幸村は叫んだ。
「おれさま昨日あんたが風呂上がりにぶらぶらしてんの見たんだけどさーあ」
「わーっ!」
全然つるつるだったよねえ、と言う声に、幸村は手近にあった下駄を投げた。
「佐助ええええ、黙れっ!」
「つるつるだった」
つるつる、と笑って、忍は顔を引っ込めた。
「安心して安心して。おれさま誰かに聞かれたらちょう言っといたげるね。真田の旦那は生えてるらしいけどちょうつるつるだって」
「言うなっ」
「恥ずかしー。旦那、見栄張っちゃって恥ずかしー」
「破廉恥だぞ!」
「そうねー、恥ずかしー、旦那のおちんちんつるつるー、恥ずかしー、旦那のおちんちん破廉恥ー」
「黙れっ」
木戸の陰から覗くのに、思い切り履物を投げつける。
「忍がそんなもんに当たるかよ」
「佐助っ」
下駄は思い切り柱にぶつかって跳ね返った。
「おれは破廉恥ではないっ」
「そうね、単にちんこつるつるなだけだもんね。別に恥ずかしくねえよ」
「う、う、う」
頭がくらくらする。
それを見ながら、佐助は猫なで声を出した。
「旦那のおちんちんかわいいねえ」
「お、お、お、おまえにおれの何がわかる!」
「見た目とか?」
きょとんと首をかしげて、佐助はいじめっこの顔で笑った。
「まあ、みんなもう生えてっけど。旦那遅いね」
「黙れえええええ」
幸村は真っ赤になって手当たり次第に物を投げた。
「もー、縁側下りられなくなっちゃうじゃん。ちょっと、後でちゃんと拾っといてよ。おれさま知んないからね」
ひょいとからくりのように首を引っ込めて、佐助はちらちら手だけ振ってみせた。
「じゃあねー」
「むううううう」
そのまま遠ざかる気配に、不覚、と歯噛みしながら、幸村はその夜なんとなく辺りを丁寧に洗って寝た。
「……む」
もちろんそんなことで突然ぼうぼうになれるわけもなく、相変わらずのまま三日ほど過ごして、ようやく幸村は己の忍が帰ってきていないのに気がついた。